血筋なのかお金に執着があります

私が子供の頃、家はお金もちでした。お金に困る生活を送ってきませんでした。しかし私が小学三年生のとき、父親の事業がうまくいかず借金をし一家離散したのです。

私たちは母親に引き取られました。母親は結婚してからは働いたことのない専業主婦でした。

ですので働き口はあまりありませんでした。最初は実家に頼って実家で生活を送っていたのですが、母の兄嫁と折り合いが悪く市営住宅に引っ越すことになりました。

市営住宅に住んでいる人たちはあまり収入のない人たちでしたので、今までからの落差を凄く感じました。そしてここで生きていかなければならないのだ、とも覚悟が決まりました。

母親は準公務員の仕事につき、派遣のように一年に一回契約が切れ、そのたびに退職金十万円がでます。月給は十三万円、子供二人を育てるのにはやっとです。父親は失踪しているのでお金をもらうことも出来ず、十三万円で何とかするしかありません。

しかも一年に一回契約が切れるのでその都度将来への不安がやってきます。

田舎ですので車が必要になります。ガソリン代も高いですし、車検代もかかります、冬になるとタイヤ交換もしなければなりません。軽自動車ですがお金がかかります。しかしなければ仕事もできないのです。

三十五を過ぎた女が月給十三万で子供二人を養っていくのです。ちょっとした地獄です。家賃は三万円です。市営でしたので広くて安くて助かりました。

生活保護は親が嫌がり受けませんでした。働けるし、まだそこに頼るまでもない、と判断したのでしょう。

高校に入る頃にはもっとお金がかかるようになりました。学費です。

私たちは奨学金で学校に通っていましたが、交通費がかかるのです。バス通学のバス代や制服などです。アルバイトは禁止ですし、年に一度契約の切れる母は昇給などありませんから月給は十三万円のままです。

高校を卒業し、このまま大学にいくこともできたのですが、今と同じような生活はもう嫌だと思い就職しました。

自分でお金を稼ぐのは楽しいです。しかし、今でも私は自分のお金にシビアになり、いくらお金があっても足りない、と思うようながめつい女になってしまいました。